SDGsとはどんなもの?SDGsの特徴と取り組み紹介!

最近では、メディアやビジネスの場でもよく聞くようになった「SDGs(エス・ディー・ジー・ズ)」という言葉。

「聞いたことはあるけど実際にどんなものなのかはよくわからない…」そう思っている方も多いのではないでしょうか?

ここでは改めてSDGsとはなにか?と振り返ってみましょう!



目次
1. SDGs(持続可能な開発目標)とは
2. SDGsの特徴
3. SDGsの構造
4. すでに取り組んでいるSDGsを見つける



SDGs(持続可能な開発目標)とは

まずSDGsとは、「Sustainable Development Goals」の略称です。

日本語に訳すと「持続可能な開発目標」となります。

そしてSDGs(持続可能な開発目標)とは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。
(外務省より)

簡単にまとめると、「世界をより良くするための17個の宿題」「2030年までに達成すべき17の目標」ということです。

さらにここでポイントになるのが「誰一人取り残さない」ということです。


地球に住む誰もが幸せを感じられるような豊かな世界にしていくことが、SDGsの最大の目的なのです。



SDGsの特徴

SDGsとは、2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継です。

MDGsとは、8つのゴールと21のターゲットで構成されたもので、より良い世界を築くために国際社会が一体となって取り組むべき目標として設定されました。

達成期限となる2015年には言っての成果をあげることができましたが、先進国にとってMDGsが自分ごととして取り組まれておりませんでした。

そのため、『MDGsに取り組んでいるのは、一部の国や国際機関だけだった』という課題が残りました。

新しく設定されたSDGsでは、発展途上国だけでなく、先進国も取り組むべき普遍的(ユニバーサル)な目標となっています。
しかし、これらの目標は各国政府の取り組みだけでは達成が困難になっています。

その為、SDGs達成のためには企業や地方自治体、アカデミアや市民社会など、世界中の一人ひとりすべての人の行動が重要視されているのです。

SDGsの構造

SDGsには、17のゴールがあります。

それらのゴールは大きく3つの分野に分けられています。

※17のゴールについて詳しくはこちら


〈SDGs17のゴールの分類わけ〉
①環境
地球環境や気候変動など地球規模で取り組むべき環境アジェンダ
②社会
貧困や飢餓、教育など未だに解決を見ない社会面の開発アジェンダ
③経済
エネルギーや資源の有効活用、働き方の改善、不平等の解消などすべての国が持続可能な形で経済成長を目指す経済アジェンダ


これらは世界が直面する課題を網羅的に示しており、「SDGsウエディングケーキ」とも呼ばれる構成になっています。


①環境では、私たちが地球上で生活をするためのゴールが含まれており、環境を整備することで人間らしい暮らしができるようになるため、②社会では貧困や教育といった社会を充実させるためのゴールが含まれています。社会を充実できれば、③経済の目標達成を目指すことができます。

このようにひとりひとりの状況や置かれた場所に合わせて、ゴールの達成を目指すことができる仕組みになっています。



すでに取り組んでいるSDGsを見つける

ここまでで「なんだかSDGsって大きな話のようで取り組みにくい…」「うちではこんな取り組みはできないな」などと諦めていませんか?

実は多くの企業ではSDGsの達成に向けてすでに取り組んでいることなどもあります。


例えば、ゴール2の「飢餓をゼロに」。

これは文字通りであれば世界のどこかにいる飢餓状態となっている子どもたちを救うようなイメージを持ってしまいますが、「食べ残しをしない」ということも「飢餓をゼロに」を意識したSDGsだと言えるでしょう。

実際に「食べ残しをしない」にフォーカスした活動としては、日々の歓迎会や飲み会など宴会で取り組める「30・10(さんまる・いちまる)運動」と呼ばれるものがあります。

これは長野県松本市などがはじめた運動で、宴会がスタートしてから最初の30分間は、自分の席で食べることに専念することをすすめています。

その後、席を移動して会話を楽しみ、最後の10分間は再度自分の席に戻って、残った食材を食べ切りましょうという時間にしているものです。

このようなほんの少しルールを追加するだけでも、SDGs達成に向けた行動として評価されることがあります。

もしかしたら皆さんの生活の中で、すでにSDGsに紐づいた行動を起こしているかもしれません。

今取り組んでいること、生活の一部になっているものについて振り返り、SDGs17のゴールに紐づけられるかを考えてみれば、意外なところにSDGsの取り組みが見つかるのではないでしょうか。


参考資料
外務省 SDGsとは? (最終閲覧日:2021年1月6日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html